【ROAD】11 NPO法人たいようのえくぼ

引用元:浦添市役所

集合写真

子育てが今よりもっと楽しく みんなを優しく照らす一冊「たいようのえくぼ」

沖縄の子育てをもっと楽しく!」をモットーに、未就学児のファミリーを対象にした子育て情報誌『たいようのえくぼ』。ママ目線の子育て情報がたくさん詰まっている沖縄発の子育て情報誌は、子育て中のママやそのファミリーの共感を呼ぶ一冊となっています。
発行を手掛けるのは、浦添市に事務局を置く「NPO法人たいようのえくぼ」。
子育て中のママたちが、企画から取材、編集、表紙写真の子ども服のデザインや制作もすべて手作りでこなし、できあがった誌面の仕分けから配送も自分たちで行うなど勢力的に活動しています。法人の理事長を務めるのは、保志門るり江さん(43)。たいようのえくぼ結成時からのメンバーであり、自身も2児の子育てに奮闘中の子育てママです。
保志門さんは20代前半から6年間、県外でデザイナーとして活躍していましたが、結婚と第1子の妊娠を機に沖縄に戻ります。その時苦労したことが一つだけあると言います。それは子育てに関する情報をどこから得たらいいのか分からなかったということでした。
「近くに協力してくれる人がいても子育ては大変。ましてや子育てに協力してくれる人がいなかったらもっと苦しいと思う。そんな状況の中で情報を探しに行く余裕は無く、情報集めにはとても苦労しました」と保志門さんは振り返ります。
作業風景
その経験から子育ての大変さをみんなで共有したいと思っていた保志門さんは、第2子を妊娠し産休に入った時期に、SNSの子育て掲示板で「子育て情報誌を作りませんか?」という呼びかけをたまたま目にします。
「これだったら自分が得意なことを生かして、微力ながら子育ての応援ができる。子育て情報を知るきっかけができたら、きっとみんなうれしいだろうなと思いました」と、呼びかけに賛同し08年、想いを同じくして集まった10人の子育てママたちで「たいようのえくぼ」を結成します。
結成からしばらくは決まった活動拠点も無くSNS上でのやり取りが主である時期もありましたが、活動を楽しみながら継続的なものにしていくために、保志門さんは実家の一部に事務局を置きNPO法人化に尽力しました。
そのねらいどおりに、事務局をおいてからというもの活気と笑顔に溢れます。「誌面の企画を決める週1、2回のミーティングは、ママたちが楽しくお喋りする場となっています。遊びから社会的な課題まで何気ない話の中から掲載内容が決まります。女性は喋ることでストレスを発散するんですよ。みんな生き生きとして輝いています」と保志門さんは笑顔を見せます。
子どもたちの様子
活動を続けて行く中で、活動の主旨に賛同する人や企業も増え、今ではメンバーも29人に増えました。創刊時5,000部だった発行部数は現在21,000部を発行するまでに成長。
「たいようのえくぼ」は結成から9年を迎えた今年、その活動が認められ、子育て支援活動を頑張った団体に贈られる「スミセイ未来大賞・文部科学大臣賞」に輝きます。
「たいようのえくぼが子育て情報を得るきっかけになればという思いで活動してました。私たちの活動がこのような形で認められたのはとてもうれしいです。一緒に活動してきたママたちやそのファミリー、活動を支えてくれたサポーターの皆さんへの恩返しにもなりました。」と保志門さんは感謝を表します。
「『たいようのえくぼ』があって良かったという声を多くもらいます。その声に応え、長く続けられる環境を整えるのが私の役目だと思っています。若いママたちにもどんどん参加してもらって、これからも子育てがもっと楽しくなるような活動や情報を発信していきたいと思います」そう思いを語る保志門さんの顔は優しく温かい笑顔で溢れていました。
「たいようのえくぼ」はこれからも子育てママや家族を応援し、子どもたちが健やかで豊かに育つことのできる社会をみんなで創ることを目指し沖縄を照らし続けます。
事務局のお仕事風景

保志門さん(ほしかど)
保志門るり江 さん(43 歳)
「NPO法人たいようのえくぼ」の理事長であり、沖縄写真デザイン工芸学校・写真デザイン科講師を務める。沖縄県立
芸術大学デザイン専攻。卒業後上京し、デザイン会社で多くのデザインを手掛ける。子育てのプレ体験として学生と子育て世代をつなぐなど、固定観念にとらわれない大らかな姿勢で子育てを応援する活動に尽力。

 

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