ヒアリってどんなアリ?
大きな問題が2つあります。
(1)刺されると危険な猛毒があります。
(2)もともとある生態系を破壊してしまいます。
ヒアリは生物学的にはハチ目スズメバチ上科アリ科の昆虫で学名は「Solenopsis invica」です。
南米が原産で、国立環境研究所によれば、「オーストラリア・ニュージーランド・マレーシア・台湾・中国南部など環太平洋諸国に急速に分布を拡大しているが、侵入経路は明らかになっていない」とのことですが、我が国では2017年6月~7月にかけて兵庫県・愛知県・大阪府の港湾地域周辺のコンテナヤードで発見されています。【詳細:環境省HP】
沖縄県内においては沖縄科学技術大学院大学(OIST)が調査を行っていますが、現在のところ発見されていません。(7月末日現在)
危険な昆虫としてのヒアリ
主にアルカロイド系の毒と強力な針を持つが、人間が刺されても死ぬことはまれで、痛み・かゆみ等の軽度の症状や、体質によりアレルギー反応や蕁麻疹等の重い症状が出る場合もある。命の危険があるのは、アレルギー症状の中でも特にアナフィラキシーショックが起きる場合で死亡することもある。そのため殺人アリと呼ばれることもある。(引用:「Wikipediaフリー百科事典」ヒアリ)
ヒアリに刺されたことがなくてもハチに刺されたことがある人はアナフィキラシーショックが起る可能性があります。医師に相談してアドレナリンの自己注射キットなどを処方してもらうなどして対応してください。軽中度の症状の場合は、抗ヒスタミン剤の内服薬が有効なようです。
アナフィキラシーショックについて詳しくは→一般財団法人日本アレルギー学会HP特定外来生物としてのヒアリ
毒のある昆虫としてだけでなく、ヒアリは日本の本来あるべき生態系を破壊してしまう外来生物としての問題もあります。
ヒアリは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(平成26年6月2日法律第78条)」通称:「外来生物法」で特定外来生物に指定されており、国際自然保護連合(IUCN)の選定する「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されています。
在来生物の捕食・競合・駆逐、農業被害、刺傷による人の健康被害等や在来アリ類の生物相に大きな影響があるようです。
早期の発見・防除が大切になりますので、ヒアリを見かけたらすぐに環境省那覇自然環境事務所に報告してください。ヒアリについてよく知ろう
危険なアリが日本に侵入してきたことで、元々身近にいる普通のアリがヒアリに見えてしまったり、過剰に近くのアリを駆除してしまったり、子供を野外で遊ばせることを控えさせたりすることはないでしょうか。このようなストレスはヒアリについてよく知ることで軽減できます。
例えば、地面に掘られた巣から出てきたアリはヒアリでしょうか。これは、ヒアリがアリ塚と呼ばれる盛り土状の巣を作る習性を知っていれば、すぐにヒアリの可能性が低いことがわかります。
過剰に恐れず、なおかつ注意を怠らず、自然に対応できる第一歩はヒアリについて知ることです。下記にヒアリに関する資料やリンクを掲載しますのでご参考ください。
【資料】
ヒアリについて(環境省)[PDF:141KB]
ストップザヒアリ(環境省)[PDF:7MB]
ヒアリの簡易的な見分け方(環境省)[PDF:143KB]【関連リンク(外部リンク)】
環境省 ヒアリに関する諸情報について
環境省 外来生物対策室
環境省 那覇自然環境事務所
沖縄県 自然保護課 外来種対策事業
環境省 生態系被害防止外来種リスト(特定外来生物等のリスト)
IUCN日本委員会(世界の侵略的外来種ワースト100などについて)
ヒアリに関するお問い合わせ先 環境省 那覇自然環境事務所 098-836-6400 沖縄県 環境部自然保護課 098-866-2243 お問い合わせ
市民部 環境保全課住所:〒901-2501 沖縄県浦添市安波茶一丁目1番1号(本庁5階)TEL:098-876-1234(代表):内線 整備係(内線3211、3212、3217)、保全係(内線3215、3216、3218)、推進係(内線3221)、そ大ごみ受付(内線3213)FAX:098-876-9467
引用元:浦添市役所