【特集】人生を健幸で過ごすために(29.9)

引用元:浦添市役所

人生を健幸で過ごすために

肥満者が多い浦添市

浦添市国民健康保険の被保険者における肥満者(BMIが25以上)の割合は、平成27年度時点で男性43.0%、女性31.1%となっており、全国の平均値(男性29.5%、女性19.2%)を大きく上回っています。特にメタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)に関しては、予備軍も含めると男性は2人に1人、女性は5人に1人の割合で該当者が存在し、もはや他人事ではありません。
肥満は生活習慣病を含めて驚くほど多くの病気をまねきます。手遅れにならないためにも、肥満の解消に向けて運動することが大事ですが、運動と併せて食事にも気を付ける必要があります。
今回の特集では、誰もが行う行為「食事」から生活を改善していくことにスポットを当てています。
これからの人生をいつまでも健幸で過ごしていくためにあなたに出来ることを考えてみませんか。

増えている生活習慣病

生活習慣病の代表とされる糖尿病を見てみましょう。
その発症の原因は食生活によることが多いとされており、自覚症状もないまま進行する、恐ろしい病気です。

浦添市の糖尿病による人工透析の割合

浦添市では、このグラフのように平成8年度から糖尿病が原因の人工透析患者の割合が上昇。ピークである平成18年度から減少傾向ですが、その後も高い水準を保っています。

糖尿病に代表される生活習慣病になってしまった場合、一人当たりにかかる医療費は、年間600万円を超えます。増え続ける医療費の要因の一つでもあり、私たちの大きな負担となっています。
自分や子どもたちのためにも、健康について考える時は「今」です。

心当たりありませんか?

「まだ若いから」
「元気だから大丈夫」と思っているあなたへ。

ここで主役となるのは、山井ワズラッタさん。あなたの生活は、山井さんとどのくらい共通点がありますか? 幼い頃から野菜嫌いが続くと、大人になっても偏った食生活になってしまいます。山井さんの生活を自分の生活と重ねて振り返ってみましょう。

心当たりありませんか

糖尿病で大事なことは、「糖尿病から逃げないこと」です。

さくだ内科クリニック
院長 佐久田朝功(さくだ・ともあつ)さん
糖尿病は腎臓病などの合併症を引き起こすリスクが高くなりますが、発見が早いうちから治療を続けることで健康な人と変わらない生活を送ることができます。
糖尿病と診断されたときはしっかりと受け止めて、これ以上悪化しないよう心掛けることが大事です。もちろん、生活スタイルの改善や食事制限がありますが、「これで悪化はしない」と前向きにとらえてほしいです。糖尿病でも、生活習慣を改善すると、長生きだってできるかもしれない。
そのためには1年に1回以上特定健診を受けて、自分の体のことを知ってください。発見が遅れると、治療も難しくなります。

野菜からはじめる健幸生活

たくさんの野菜

野菜、食べていますか?

成人1日当たりの野菜摂取量の目標値は350グラム
厚生労働省が平成24年に発表したデータによると、沖縄県は男性75グラム、女性104グラム野菜摂取量が足りていないという結果が出ています。
野菜は体に必要な栄養を豊富に含んでいるだけでなく、体の中に溜まった老廃物を排出し、体のバランスを保つ重要な役割を果たしています。
ゴーヤーや島にんじんなど、私たちが住む沖縄には独特な味に栄養豊富な島野菜が数多くあります。あなたは日頃どれだけ野菜を食べていますか?

もう一品添える

野菜350グラムを摂ろうと思うと尻込みしてしまいそうですが、加熱処理したりジュースにしたり、工夫次第で意外と簡単に350グラムの野菜は摂れるものです。
毎日の食事にあと少し野菜を足し、あなたの健康生活を彩ってみませんか? 広報うらそえには参考レシピかが掲載されているので、ぜひお試しください。

いつもの食事にプラス 健康でキレイになれるごはん

何気ない食事の中に健康でキレイになれるコツがたくさん隠れています。 野菜ソムリエプロの堀基子さんから美と健康に役立つ野菜について教えていただきました。
「家庭の料理へ具材を増やすなどのひと工夫で、今までよりも多く野菜を取ることができます。種類豊富ないろいろな野菜からたくさんの栄養をもらって内側からキレイになりましょう」

  • アンチエイジング(老化予防)には、トマト
    トマトの赤い色素成分であるリコピンは、老化を予防する抗酸化力が強く、アンチエイジング効果に期待が出来ます。
  • 腸内環境を整えるならオクラ
    オクラに含まれる食物繊維は腸の中の善玉菌を増やす働きがあり、お通じを改善する効果もあります。
  • 美肌&美白におすすめ!ゴーヤー
    ゴーヤーに含まれているビタミンCは、白く美しい肌を守る働きがあります。また、肌のハリを保つコラーゲンの生成にも欠かせません。

学んで・食べて・美味しかったベジフェス350

ベジフェスの様子

健康を食から考え、食生活を改善してもらうことを目的とした「ベジフェス」(平成29年8月20日開催)。普段食べている野菜料理にちょっと工夫を凝らし、野菜を「美味しく・たくさん」食べてもらいました。 会場となった保健相談センターでは開会セレモニーの後、野菜の直売やドレッシング作り講座、保健師による健康診断、食生活改善推進委員による減塩料理試食と盛り沢山の内容。
「350グラムってこのくらいなんだ!毎日食べているかな?」「野菜嫌いの子どもがサラダ一皿食べた」などの声が聞こえ、子どもから大人まで野菜摂取や健康づくりについて楽しみながら学んでいる様子でした。

食育で健全な食欲へ

野菜とこども

野菜は子どもたちに受け入れがたいもの。でも、工夫次第では笑顔で食べてくれます。
今回は食生活改善推進委員の稲福英子さんに、食育の大事さについて語っていただきました。

浦添市食生活改善推進委員 稲福英子さん

子どもは食べず嫌いが多い
私たちは市内幼稚園や小学校に出向いて、野菜を食べてもらうための調理実習を行っています。その時に使う野菜は、子どもたちが育てているゴーヤーなどですが、苦手意識が強い子も一口食べると「おいしい!」とにっこり笑ってくれます。授業参観と重なったときは保護者とも話をしますが、その時に「家では野菜を食べてくれなかった」とびっくりされます。
子どもに野菜を食べさせるには、野菜を身近に感じてもらう事も大切です。自分で育てるとか料理をすると自然と愛着が湧き、口に運んでくれますのでぜひ試してみてください。

食べさせ方に注意
子どもが食べてくれないからと言って無理に食べさせると、子どもは本当に辛そうな顔をします。決して演技ではないので、一度だけでも「野菜おいしい」と思わせることを意識しましょう。
また、味付けを濃くすることも望ましくありません。濃い味付けに慣れてしまい、大人になっても、ご飯を必要以上にいっぱい食べてしまいます。
子どもたちが大人になっても、健康的な生活を送らせるためには、私たち大人が頑張らなければいけません。そのためのアドバイスや、レシピなどの質問も受け付けていますので、気兼ねなく保健相談センターへ問い合わせください。

健康な時を、ずっと

健康でいられることはとてもありがたいことです。
普段はそのありがたみに気づきにくいもので、忙しさを理由に自分の健康を後回しにしがちです。
あなたの体はどんなに辛くても、黙々とあなたのために頑張り続けます。
一歩立ち止まって自分の体に今必要とされていることは何なのかを考えてみてください。
ちょっとした運動が必要と思ったのであればウォーキングをしてみる、食事のバランスが取れていないと思うのであれば、野菜を取り入れた食生活に改善するなど、立ち止まって正しい選択をし実践していくことで、健康を保つことができると思います。 健康な時にこそ、自分の体へ配慮することが健康を保つための大事な一歩です。この特集があなたの気付きとなり、全ての人たちが人生を健幸で過ごしていけること。それが私たちの願いです。

 

お問い合わせ

企画部 国際交流課
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